株式会社スタディストに入社しました。

入社エントリ書く書く詐欺を三週間ほど繰り返したのでやっと重い腰をあげた。

10月から株式会社スタディストという会社でお仕事している。

転職を考えた経緯

7末にふとしたきっかけでYoutrustの転職意思を「検討する」に変更した。変更した経緯はなんか色々あるんで省くけど、僕としては転職マストではなく、ハローに残ってがんばる選択肢も全然あったし、その後ハローの代表の播口さんや上司にあたるPdMと1on1もあったりした。ただみんな見てくれていたらしく、その時点でスカウトメールが山のように届き、その中でカジュアル面談を重ねるうちに、次のキャリアについて考えるようになった。

僕はいままでキャリアについては「今の会社でどうしたいか」「今の会社やめたらどうしたいか」しか考えてこなかったんだけど、今回は「どうやってエンジニア人生を終えたいか」「十年、二十年先どうしたいか」みたいなことを真面目に考えてみた。二十年先は60なんだけど、僕は今のところ最低75まではどういう形であれ働きつづけることが確定している。なのでその先、その先を考えたときに僕がなににむいているか、どうしたいかなあ、というのを書き出した。

  • AIの先を行けるエンジニア
  • 国のシステムを作る・守るエンジニア
  • 守りに特化したスペシャリスト

これだなあ、と思って、ハローに残ることも含めて次のキャリアを探すことにした。もちろん細かい諸々はあるんだけど、この考える時間をもって自分のやりたいことを言語化できたのはよかったなと思う。この辺のキャリアの話は別記事にしたい。

結論としてはSREに戻るのがよかろうとなったので、「アプリケーションレイヤーも含めて設計・実装できるSRE」という経験を提げてSREに戻ることを決意した。SREとはなんぞやというのもこの時期にめっちゃ考えたので、そのうちブログに書きたいな。(2回目)

転職活動

なんか40社くらいからお声がかかった。以前社会人やってる時年上の人が「40超えるとスカウトメールこなくなるんだよなあ。」って言ってて、なるほどなー大変だなーと思っていたが、いざ自分が40超えて転職活動したら大量にきた。なんならフリーランスやるより正社員やるほうが仕事あるんじゃないかってくらいきた。フリーランスのとき仕事探しに割と苦労してたのはなんだったんかなあ。最近は正社員の方が需要あるまでありそう。

そんな中でなんやかんやあってスタディストともう一社から内定をいただいた。その一社は勤めている友人から、スタディストはVpoEでありSREのリーダーのかつひささんからメッセージをいただき、オファーまでもらった。元々八月末までに身の振り方を決めようと思っていたので、結果的に8月第3週の時点で内定をいただくことができたのは本当に良かったし、二社ともとても気をつかってくださってうれしかった。

そんなこんなで10月時点でお仕事しているかを自分のキャリア思考を元に考えた。内定もらってから二、三日あった上に土日挟んだんだが、ポジティブな転職活動は初めてで嬉しさ半分楽しみ半分だった。もちろんハローに残るというのも選択肢として最後まで残ってた。しょーがないので自分が大事にしたいことリストを自分で作ってチェックボックスにした、それを眺めながら土日(土日を挟んだのだ)ごろごろしながら考えた。

諸々総合して考えたときに、結果スタディストが全てのチェックボックスをみたしてくれることがわかったので、スタディストに転職することに決めた。

スタディストという会社

ここまでが前置きで(長い)スタディストという会社について。面接受ける前にHPをみてた。プロダクトや会社の方針としてはtoBの会社で、toCやることが多かった自分としては「開発サイドも結構硬い会社なのかな」というイメージを受けた。

でもVpoEのかつひささんから Studist Engineer Handbook というのをいただいて読んだ時、実は最新を取り入れつつ安定した素敵な開発組織作りをしていて、なんか強いなという感じを受けた。社外公開されているんで、興味ある人はぜひ読んでほしい。。

あとはSREチームのみんなと話をした。僕の他に2人いるんだけど、2人ともすごくいい人で、そして個性的な2人である。そしてSREの仕事を当然にこなしたうえで、それ以外のバリューも仕事で発揮していて、隣でみていてとても尊敬できる。そのうちの1人若松さんはAWS Summit Japanで登壇とかしてた。すごい。

そんなこんなで僕はSREの2人、そしてかつひささんと仕事することになった、

9月の有給中に課題図書をもらって読んだ。副社長の方が書いた本でリーンオペレーションという本で、240Pくらいあるが、僕は縦の本なら速読ができるので大体30分くらいで読み終えた。PCのセットアップを事前に済ませて、さて入社当日。

今までの会社はオンボーディングの時間を30分もらえればいい方という感じだったので、多分午前中の11時には開発環境作って午後からPR出さないとならんだろうなーと考えてた。ただスタディストちょっと大きめの会社だし、BASEやハローのようにある程度裁量もってやっていいのかわからなかったので、そのスピード感いけるか不安だった。

が。

オンボーディングの話

入社当日。スタディストはオンボーディングをめっちゃ丁寧にしてくれる会社ということがわかった。人事の方から入社した人全員が受ける会社のミッション・バリュー/課題図書の内容(リーンオペレーション)/各種部署などのオンボーディングの課題やなんやらをもらうんだが、それとは別にSREチームのオンボーディングもあった。どちらも大変な分量があり、しかも一方的に受けるだけではなく、自分でめっちゃ考えることを要求される。部長級のみなさんの講義もあるんだが、前もって宿題をやっておく必要があるし、僕はそれにあわせてSREのオンボーディングも受けていた。つまり、初日からいっせーのせで会社としてのオンボーディングと開発本部SREとしてのオンボーディングが並列で走りはじめる。

宿題と言ったが「大変かもしれないけど残業してやることじゃない」というスタンスでのオンボーディングなので、基本業務時間にこなす。なので入社当日にPRださななーとかいっている場合ではなくて、Lv1〜L5まである会社のオンボーディングと、week1〜week4まであるSREのオンボTODOをこなした上で、上司と目標について話し合い、そこでようやく実際の業務に触れる準備が済まされることになる。

入社当日にSREのオンボーディングで、「今月、オンボーディング終わる時、しょーへーさんにはこうなっててほしいです」と、SREの同僚から資料を渡された時実は結構不安だった。BASEのときは半年くらいかかったし、ハローの時は最後まで完璧にできなかった。自分の技術力とソフトスキル的にはいけるだろうという見立てはついていたが、さすがに会社の組織、ビジョン、プロダクトのことを理解するまでいけるだろうか。。と思っていた。

このブログを書いた時点で入社二週間とすこし経過しているが、本当は一ヶ月かかるところを僕は自分の特性的にあっていたのか、二週間でこなすことができた。確かに分量多かったし考えることも多かったけど、会社のオンボーディングもSREのオンボーディングも、どちらも僕に向いていたんだと思う。

そして大変だったのが1on1。話す内容を自分で考えて、いろんな人と1on1を組む。最低人数として18人くらいの先輩社員と話す。みんなのカレンダーを登録して、あいてそうな時間を抑えてSlackでお願いする。開発本部は部長・リーダー級と1on1をお願いしていくんだけど、みんな当然忙しいので、スケジュール抑えるの大変だった。僕は二週間の中にわーっと詰め込んで、かつ宿題をこなしていた。

多分このオンボーディングについてはどっかでブログとか書かれると思うんだけどベンチャーありがちな適当オンボーディングではなくて、ちゃんともろもろ理解できるちゃんと考えて練られた内容だった。僕が早くみんなの力になりたくてSREの2人や、基盤などに行っている元SREのみんなの動きを観察してすこし焦っていたときも「最初は分からなくて普通だし大丈夫っすよ」とチームのメンツに言ってもらえたのも大きかった。

そんなこんなで、二週間経過して、設定した目標に手をつけることができた。

でも会社のこと、開発本部のこと、SREのこと、業務の解像度がめちゃくちゃあがったので、不安がだいぶなくなったのはよかった。今は安心してやっていけそうな感じはしている。

開発本部の偉い人たち全員と1on1した。全ての部署の一番偉い人と1on1をしたのだけど、みんないい人で、とてもよくしてくれた。話をしていて、この会社なら心病んで辞めなくて良さそうというのは思った。

研修の最後に社長のすずきさんと話す機会があった。人のことをちゃんと考えている社長さんで、とてもいい人だった。

自分の話をする

これは僕がこの会社はいってよかったなということなんだけど、スタディスト、結構な頻度で「君は何が好きで何がやりたいのか将来どうしたいのか」といった、自分のことを話す機会が多い。

僕が勤めたどの会社でも、自己紹介はあったが、自分のことを話そうとする機会が設けられる機会はなかったし、僕は内向的な方なのもあって、他人の話を聞き出すことはしても、自分の話ができたことは最近はほとんどなかった。それが寂しいなあつらいなあとは思いつつも、まあそれが世渡りになるならとは思って諦めているところはあった。

話したくない人もいると思うんだけど、僕は逆に自分のことを話す機会に恵まれなさすぎて、結構きっつい思いをしたことがなんどもあったので、わりかし話して聞いてもらえることがうれしかったし、他の人の話を聞くのもよかった。1on1組むの超大変だったが、でも得るものも多かったのでよかった。

仕事はどうなのか

半期の目標を上司と立てた。

スタディストの僕に期待されている役割として「SREとしての仕事は当然で、そのほかにプラスアルファの価値を生み出すことができるように」という話をされていて、個人的にもそこを目指している。

「プラスアルファの価値」が果たしてなにになるかはこれから考え続けないといけないなあ、という感じかな。

上司の話

僕はSREユニットにいるので、上司はかつひささんなんだけど、かつひささんはスタディストの2016年に入社し、1人目のSREになり、そこからトントンといろいろやって、SREユニットのリーダー兼VpoEになったらしい。

僕はあまり他人のことを羨んだりはしないんだけど、彼は僕がBASEで歩みたかったキャリアをスタディストで順調に歩んでいて、本当に羨ましい。

終わり

数年前はSREの仕事「もう絶対二度とやらない」と思うほど嫌いになっていたけど、スタディストなら、またSREの仕事を好きになれそうな気がして楽しみ。

職場環境はとてもいいんで、興味あるひといたら一緒にはたらきまっしょ。