「希望は戦略じゃない」を学ぶこと

あまり「〜したい」っていうのを言わないようにしてる。

言っても「現状こうだからこうしたい。で、こういう風にしたいんだけどどうですか」みたいな話し方はする。これは仕事じゃなくてプライベートの趣味でもそう。未来をみる自分と、今の自分がお話している感覚。

誰が言い出したのかは知らないんだけど「Hope is not a strategy」って言葉、SRE Tech Talkでさくらインターネットの人が資料の中で言ってて、とても共感した。毎日とびかう「〜〜したい」という希望。現実をみない希望。できたらいい、で前に進まない議論とか。

どこに言ってもそういう言葉にまみれていると、ちゃんと戦略というか道筋を立てて話をしてくれないかとか、そこに至るまでのロードマップとか作って欲しいなーと思う。個人でやることなら別にいいけど誰かと関わったりするならなおさら。そういうのって基本めんどくさいからプライベートではもう二度とやるかバーローってなってる。希望を言うのはいいけどきちんと道筋が立てようとすると面倒になるんだよね。それでもしっかりやろうとすると今度は相手が面倒そうになるし。

「希望は戦略じゃない」

希望を持つなら、その実行が許される環境なら、明日にでもその希望をやってみればいいと思う。僕は基本やりたいならやれば、やって失敗して、自分で全部の責任を負って、全部失ってもうどうやってもダメっていう状況になればいいと思う。人間ってそこまでしないと学ばないことってあるし。

僕自身、そういうスレスレの修羅場を乗り越えてここまでやってきたし、そのためにいろんな人に頭下げたり傷ついたりたまに人を傷つけたりきついこといったりいわれたりをやってきたので。

「希望は戦略じゃない」を学ぶためには「やって失敗する」っていうフェーズをなんどもなんどもしないとダメなんじゃないかって僕は思う。いろんな人に迷惑をかけて、いろんなところでつまづいて学べばいいと思う。ただその失敗によって生み出された損失とコストが「希望は戦略じゃない」ってことを自分に言い聞かせることと見合うかどうかはちゃんと考えないといけないと思うけど。

希望だけを言うのは簡単。だけど希望に向かうための道筋を立てるにはそれなりの力とか経験とかいろんなものが必要なんだと思う。

自戒もこめて。