マインドパレットにいたときの思い出話。

あの会社にいて自分がダメだったなあと思ったのは会社が求める場所で自分の価値を証明できなかったことにつきるかなあ。

技術的な話をするなら、サーバサイドもそうなんだけど、既存のアーキテクチャの線路に乗せたものを作ろうとするとどうしても僕のコードが汚くなってしまって周囲に迷惑かけてしまってつらい思いさせてしまったし、人間的にもしんどい時期が続いて周囲に迷惑をかけ続けたこと、本当にごめんって感じだった。やっぱりいろいろ見て来て既存のコードに合わせたとしても綺麗なものを書けるのがいっぱしのエンジニアだと思うので、今では得意分野だったらある程度のことはできるようになったので許してください。

ただそれでも2014年の4月くらいに集計システムのアーキテクチャ考えて基盤のコード書いて導入したり(当時あまり使ってる人もいなかったプロダクトなのでAWSの人に褒められた)、サーバ内部の構成とアプリケーションサーバのパラメータを見直してレスポンス速度を3倍くらいにできたのは自分的にグッジョブだったし、その後のプッシュ通知まつりに耐えきるようになったのも当時リバースプロキシを入れることができたってのが今考えたらあって、そう考えると周囲がどう思っていたかはさておき、見えないところで貢献はできたのかなーとは思ってる。

とはいえ、迷惑を当時かけたことに関してはマジでごめん。当時の僕を見ているにもかかわらずいまでもご飯に誘ったりしてくれたり、あったら普通に話してくれる元同僚には感謝しかない。ごめんね、ありがとう、という言葉を本当に言いたい。もちろん仲が険悪になってしまった当時の同僚にも含めて。

さておき。

技術的な問題、僕の問題はこんな感じの在職した2年くらい?だったんだけど、実は僕が会社が抱える問題として把握していた問題はお金的な問題くらいで、あとは何やっているのかは基本わからなかった。えらい人はファイナンスとかで頑張ってるんだなーすごいなーって思って見てたくらい。同僚については仕事で直接関わる相手がどう仕事に取り組んでいるかはわかっても、心のなかで会社についてどう想いを持っているかはわからなかったので(これはどこに行ってもそう)人間としてのやりとりで感じた以上のことは僕はわからない。

「解釈じゃなくて事実をちゃんとつかもうね」

これは社長の神尾さんからずっと言われ続けた言葉で、今でも気をつけている。解釈で物事を考えてしまうと、結局事実を見る目を曇らせてしまう。僕は辞める寸前までこれでみんなに迷惑をかけ続けた。本当に申し訳ないと思う。いまでも。今思い出すとみんなのことも会社のことをわからないなら変に憤るんじゃなかったってことなんだけども。

変な解釈を書いちゃうと元同僚に迷惑かけるのでおいといて、今当時を思い出して感じたことを一つだけ、そのままいうなら「優しい会社だったなあ」と。そして僕はその優しさに最後まで甘え続けた社員だったなあ。と。あの会社があるおかげで僕のキャリアの方向性が見えたし、人間的に成長するコツをちゃんと教えてくれてたし、今でも連絡取り合える当時の同僚もいて、与えてくれたものは本当に大きい。辞める当時はもやもやしてた気持ちが、今では感謝6と後悔4くらいになって思い出になってるって感じ。

僕が在職している間、上の方でなにが行われていたのか、僕が辞めたあと消えてしまう直前までなにがあったのかは知らない。まあその辺は時がくれば誰かが語ってくれるかもしれないし、語ってくれないかもしれないし。僕はあの会社が教えてくれた通り、語られたその話が解釈じゃなくて事実であってほしいな、とは思うくらい。

もう消えてしまったマインドパレットだけど、あの会社に関わった全ての人が幸せになってほしいな、と思う。