サーバを見る人たちが社内受託みたいになる現象について

僕はSREという仕事をしているのだが、どうも「インフラエンジニアのちょっとかっこいい呼び方」ぐらいにしか受け取られていないように感じることがある。

僕は社会人になって14年になるけど、インフラエンジニアという職業があるのをみてて、実際SREとどう違うのかな、とは思う。

僕の解釈としては「インフラエンジニアとしてのスキルは最低限もっていて、プラスアプリケーションエンジニアとしての経験があり、現状のアプリケーションコード&仕様を把握して、サイトの信頼性を保つためにコードかいたり運用したりする」みたいな感じ。多分僕は必要最低限のことはできている?ような気がする。

ただ、SREっていう仕事、サーバを見る、インフラエンジニアとしての仕事も含まれているので、古き良きインフラエンジニア的扱いをする人も多い。サーバ・インフラの主っていう役割については昔のインフラエンジニアって呼ばれる人たちから何一つかわってなくって、それがゆえにどこでも発生する現象が見えたりする。

「インフラエンジニアが社内受託っぽく見えちゃう問題」ってのが多分それ。この問題はなにか言われてやる、インフラエンジニアという人たちが受け身になっていて、なんかのプロジェクトにいっても受託の人みたいで、社員なんだけどチームのひとり感がでないみたいな現象。僕は昔こういう仕事やってたときからずっと悩んでた問題でもあったりするんだけど。

これ、個人の心がけで変わるとは思ってる。

最近僕は会社のアプリケーションコードを書くエンジニアと混じってコードレビューに入れさせてもらってる。僕がいる会社は毎日17時と18時にそれぞれみんなで集まってその日つくったプルリクエストのコードレビューをする時間があるんだけど、そこになぜかこっそり入ってる。

今まで把握してきた知識 + みんなが今なにを作っているか、何を今後リリースするのか、SREとして先回りでできることはあるのか、みたいなのを見つけるのが目的だ。

自分もPHPは読めるのでレビューに参加したりコメント残すこともある。

こうしていくと、今アプリケーションエンジニアが何を考えてなにを困っているのか、なにが欲しいのかを話してくれたりする。今作ってるものにゆくゆく必要になるであろうものも教えてくれたりする。

すると、SREとしてやるべきことはなにか、というのを考えて行動できる。

+++

結果としてなにか発生したときも、問題点を見つけることができる箇所が増える。

「なぜ動かないのか」「なぜこうなっているのか」というときに「ここじゃね?」というのを全体を俯瞰して見れるようになる。その「何かあったとき」っていうときに疑う箇所をどの程度まで広げているかがポイントかな。

本題に戻るけど、僕もそうだったインフラエンジニアと呼ばれた人たちが受託状態になってしまったのは、ここだと思う。役割で自分と他人を分けて谷をつくってしまっていたのかなって。

そうならないためには、口を出したりしなくても、自分が関わっているプロダクトを作ってる人たちがやっていることを見るのが必要なんだろう。同じ目線で話をする、というのはそういうことだと思うし、そういう立ち位置で話すと意外とみんなわかってくれたりする。チームなのでもっと建設的な話をしていきたいという気持ちは一緒だ。

僕はそうして受け身にならず、課題を解決しながらチームの架け橋となれるSREになりたいと思う。