in 140文字で入らない呟き, Think

様々な専門性を言語化することと繋げること

すろっくさんです。

僕は現場の空気を短い時間で変えられるような神エンジニアではないとは思っていますが、自分の専門、得意とするところはわかります。だからなんでもできる、とは最近言わなくなりました。

今日はそんな、専門的とするところのお話。

Clean Coderという本を最近読んでます。中身はというと、コードの書き方、というよりソフトウェアを書く現場に踏み込んだ人がやらかす失敗談のリストみたいな本です。

その中に「専門とするところをたくさん持つ」みたいな項目があります。

Clean Coder自体の感想はまたこんどやるんでいいんですが、最近は「専門性とは何か」ということをよく考えます。もしかしたらそんな言葉自体存在していないのかもしれません。ただ「自分は何ができるひとなのか。何が得意なのか」はちゃんと認識しておくのが大事かなーと思ってて、僕が定義した意味としては、

専門性:得意なこと/できること

だと思っててこれは「他人よりできること」ではないのがミソです。なんでかっていうと他人と自分の実力を相対的に測ってしまうと、僕は他人と自分を比べると絶対絶望してなにもしなくなるからです。なんで僕はあのひとよりRails分かってないのにRailsかけますとかいってんだろとか、あのひとよりAWS分かってないのにAWS触れますいってんだろとか、20年選手のベテランさんよりLinux / UnixわからないのにLinuxのエンジニアだよっていってんだろとか、正直比べ始めるとキリないんです。いやそういう悔しさはあって当然だし持つべきとはおもうけど、そこ比べたらもう心折れて立ち上がれなくなりそうです。ご飯は食べなくちゃいけないし、フリーランスのエンジニアとしては「あの人よりRailsかけないですけどRailsやってます」みたいな話をしたら仕事なくなるし、僕が経営者だったらそんなフリーランスに仕事お願いしたくないです。

なんで、僕の言ってる専門性ってのは「自分が得意とするところ / できるところ」でいいと思います。いろいろあると思うんですけど、ずらーっとならべたときに、仕事でやってるレベルのスキルセットがあるものをあげればいいんじゃないでしょうか。僕だったらクラウド・インフラ / AWSや、Ruby、PHPといったサーバサイドですかね。

ここまでが前置きでここからが本題なんですが、僕の知り合いのエンジニア / デザイナーはそういった専門性みたいなところは割とはっきりしている気がします。Rubyのひと、PHPlのひと、JavaScriptのひと、Photoshopの神、とかまあいろいろいます。デザイナーさんは媒体が何かでだいぶ変わりそうです。でも最近はWebだけってわけでもなさそーな感じもします。ひとそれぞれですね。そう言う人を集めてWeb屋飲みとかやってるんですけど、いろんな話が聞けて楽しいです。

そういったエンジニアやデザイナーから上がった友人・知り合いたちに共通していることなんですけど、

「今、自分のやっていることをあやふやな伝え方をしない」

っていうのがあるなーってずっと思ってて。みんないつもちゃんと教えてくれます。今は営業やってる、会社に案件いれてる、みたいなエンジニアリングじゃないことから、いまはスマホアプリのデザインしてる、コーディングが多めだねえ、とかちゃんと明確に伝えてくれるんですよね。なんていうか、ディレクターやプランナーみたいなことをやっていても今まで通りの作る側の仕事していても、ちゃんと自分のやっていることを言語化して伝えてくれます。話しててとても気持ちがよいものです。

なんでこんなこと言っているかっていうと、会社に所属していない元プランナーに仕事をくれ、って言われたんですが、なにをお願いしていいかよくわからなくなってしまったからなんですね。普段からアウトプットして「私はこういうことしてる! こういうのが得意!」って言ってくれてればわかりやすかったんですが、その人はなにもアウトプットがなくて、話しててもfacebookにもTwitterにも、なにも自分のやっていることを言語化してないのです。多分会社にいるときは優秀だなんだと褒められたんでしょうけども、会社を離れた相手の優秀さが、今の僕にいまいち伝わってこなくて、なにもしてあげれなかったんです。申し訳なかったです。

とはいえ。

自分の職業をどうするにしろ、自分がどういうことができるのかは言語化しといたほうが、周囲に伝わるし生きやすいとは思いました。フリーランスになって組織に属さない身になって思ったんですけども「なにができるのか」「なにが得意なのか」っていうことってすっげー大事っす。あれないと仕事とれないし。

で。

僕なんですけど、最近はサーバサイドを扱うエンジニア、クラウド・インフラを扱うエンジニアとしてではなく、もう一つの側面なんですけど「個人や組織の専門性をつなげること」をぽちぽちとやってます。要は僕はiOSやってないんですけど「iOSかけるひといない?」っていわれたらそう言う知り合いを紹介するとか、デザイナーさんさがしてるっていわれたら紹介するとか、そういったよく知った人を紹介することのほかに昨日のハッカソンみたいな場所で一つのプロダクトを介してチームをつくるみたいなとこっすね。本当ならチームを作れたらそこで開発手法やスクラムみたいなメンターまでやりきれたらいいんですけど、そこは志半ばってところです。エンジニアとして生きる以外に、いい感じにこちらはこちらで楽しそうなので、来年は一年かけてゆっくりとやっていこうと思います。もしお手伝いしてくださる方がいたらお声かけください。今年はインプットが多めだったので、来年は外での活動を再び、去年と同じように広げていきたいです。

そうしていく上で、やっぱり自分の、他人の専門性を見抜く力ってのは大事で、人間と仕事で付き合うならあったほうが幸せになれる能力かな、とは思います。なくても仕事ができる人と組めるならいいんですけど、そうでない場合も多いので。

ではでは。