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クラウドインフラにおける”それ、***しなくてもいけるよ”という考え

@srockstyleです。

Qiitaでこんな記事を書きました。

これを作ってるときに思ったことがあったので書いてみます。

AWSのすごいところは、2005年くらい前のサーバ・インフラエンジニアたちが苦労していたところをなるべくゼロにしようとしているところだろーなーと、いつも感じます。

本来ならサーバ立てないとできなかったところをAWSの機能で実現できてしまうっていう。

ちょっと古いですけど以前登壇したこれでもそうですよね。本来ならHadoopクラスタとHDFSを自前で用意してでかいDBをなんとか用意するところをS3 + EMR + Redshiftでできちゃったていう。やりたかったけど予算とか大人の事情で、エンジニアが頭使ってなんとかしてたところがちゃんとできてきたってすごいことだと思うんですよね。

その一方で個人的には二つくらいちょっと心配だなあって思うところがあって。

一つが古い概念に縛られて、うまく AWSやGoogle Cloud Platformみたいなクラウドコンピューティングを活用できない人が多いんじゃないか、もう一つがクラウドがあることが当たり前に生まれて、いざってトラブルに対応できない人が増えてきちゃうんじゃないかなーって。

どっちもバランス良く扱えることが大事なんだけど、この自体にその方法?とかいやいやそれクラウドにないでしょどーするのみたいなところのせめぎ合いってなんか起きそうだなあ。とか。

例えばAWSにはサーバを作るEC2っていうのがありますけど、AWSさんみてるとEC2はとっとと切り捨てたい感をぷんぷん感じます。「それ、サーバたてなくてもできるよ」ってやつです。これからのサーバ周りを見るエンジニアはLinuxサーバを自力で構築するスキルより、クラウドをうまく扱えるスキルが必要になってくるんだろうなあ。ただその一方で、概念をきちんと理解することも重要という感じです。ここが結構つらいところで、そのプロダクトはこういうものでこういう動きするよーっていうのをきちんと説明できないと、やっぱり一緒にやる相手に理解してもらえないですし。

概念とソフトウェアの動作の理解が必要になり、一方でハードウェアをいじったりミドルウェアをサーバに導入するだけみたいなところがどんどんいらなくなっているなっていう感じを受けます。「それ、物理サーバたてなくてもできるよ」って。ただ、そのためにはミドルウェアに対する正しい知識が必要なので、まだギリギリやっていけるんじゃねって感じはあるけども。(もちろんコストかけれればという前提で)

やっぱりね、クラウドいじるだけが全てではないし、一方で古い考えのままだといつまでたっても人力解決しようとしちゃうダメな人になっちゃうんです。時代に応じて必要なスキルを見極めて取捨選択して変化しないとだめなんだなあ、というのを最近すごくすごく感じます。

IT老人な人に「それ、クラウドじゃなくてもいけるよ」って言われたら運用コストと労働時間と深夜残業代を盾にぶん殴ってやりましょう。インフラ運用コストケチるくらいなら金よこせ!!!!ってね。

 

 

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