すろっくさんです。
最近エンジニアにとって地方か、東京か論ってのをよく見ますね。
僕の答えは「車使わないで仕事と生活できて、人間関係が寛容ならどこでもいい」って感じです。
その辺のことをちょっと書いてみようかと。
なぜ今地方論が出ているのかを考えてみる
おそらく幾つかあたりはあるんでしょうけど、近年エンジニアの働き方が変わってきているなーというのが実感としていかがあります。さくっとあげると以下になるかと。
- リモートワークが許されるようになった
- 地方の良さっぽいのをひろめるひとふえた
- 共働きが増えた / 家を建てたいとか物価とかの家庭の事情
みたいな。
あとは先日なおやさんがあげてたこの辺ですけど「エンジニアにとっての地方と東京」エンジニアの身としてはほぼほぼ同意なのでわかりますって感じですかね。この資料の最後の刺激とかそのあたりは後述してみます。
リモートワークやオフィス出社みたいな話はまた今度書きます。
僕の話:なんで車がだめなの?
てんかんもちだから、ですね。僕は軽度ですし、薬飲んでいれば発症はしないので普通なんですが、ただ眠れなかったり過度なストレスがかかると発生することはあります。そのあたりの助けがいままでなかったのはすごくエンジニアやってて苦労しました。
ネットに通じている人はよく見たりすると思うんですけど、てんかん患者が車のアクセルを踏んだまま発作が発生、気を失ってしまい、小学生や人を殺してしまう話は何度も目にしていると思います。僕もないとはいえ、エンジニアという仕事をしているとストレスたまるし夜も眠れないときもあります。人間関係に追い詰められてもう立ち上がれないときもありました。
そういうときに発作はきます。眠れないと、薬飲んでいても精神的に追い詰められてしまうとどうしても起きてしまいます。最近は意識失う系はさすがになくなりましたが、意識を失わないちっちゃいやつはいまだにおいつめられたときに起きることはあります。外では気を張り詰めているのであまり起きませんが。
これ、免許取得ができないやつです。道路交通法が2002年に変えられててんかん患者の免許取得には以下の条件が必要になりました。
- 過去5年以内に発作がなく,今後発作が起こるおそれがない人.
- 過去2年以内に発作がなく,今後×年程度であれば,発作が起こるおそれがない人.
(×年後に医師による適性検査が必要) - 医師が2年以上経過観察をし,発作が睡眠中に限って起こり,今後症状の悪化のおそれがない人.
- 医師が1年間の経過観察の後「発作が意識障害および運動障害を伴わない単純部分発作にかぎられ,今後,症状の悪化の おそれがない」旨の診断を行った場合.
僕の場合は黒文字あたりが割とアウト感、あります。
どうしてそういう原因となる不眠やストレスが起きるのか、を探すとだいたい見えてきます。
そしてそれがそのまま地方でくらせない僕という人間性にもでる感じがします。
不眠やストレスの原因となるもの
人間関係と自分に対する焦りが原因です。
人間関係についてはどこにいっても感じるんですが、僕は距離感を無視した密な人間関係を築くのが本当に下手だなあ、と思います。なぜこんな下手なのかを突き落とすと本当に子供のころから自分のトラウマ的なのを掘り返さないと無理なわけで、そのへんはまだ心の整理がついてないので気が向いたら書きます。他人との関係性をうまくやるやり方は頑張って改善はしているのよ。
フリーランスになって、最近は社内政治ぽいものや社内の人間関係をダシに詰められたりすることがなくなったのですごく楽に仕事ができることもあり、そのへんの負担は減りました。友人関係や嫁との関係について考えるだけでいいって、こんな楽なんだなーと思うことが多いです。
自分に対する焦り、で落ちることはしょっちゅうあります。例えば、このまま仕事できるのか、とか周囲との相対的な評価をすると死ぬ、新技術追いつけてないとか。勉強会いっても焦燥と憂鬱しかなかったり。自分に対する焦りは募るばかりです。
そんな焦りをしょっちゅう抱えている人間が地方にいっても、向いてないよね感しかないです。
地方が向かない理由
僕は18歳まで福島に住んで、2011年に一度福岡いって、半年で帰ってきています。
辛かったです。一言でいうと辛かったです。
僕は狭い人間関係でうまくやっていくのがとても無理です。要するに「自分が嫌なこと」を嫌ということができない狭い人間関係で生きるのがすごく辛いです。
実家では隣に住んでいたおばちゃんが敷居を超えて、ひとの家に入ってきて僕の部屋の窓を叩いたり、ということをするのがすごく嫌でした。嫌といえなかったです。高校生だったし、親に迷惑がかかるかもしれませんし。
人間関係がバックグラウンドを浸透した仲での発言は、他人を傷つけます。その距離感がすごく嫌でした。僕は福島出身なのですが、当時東日本大震災があって原発周りの問題があったとき、福岡のみんなから口々にいわれた言葉がいまでも忘れられません。
あとこれもよくお願いされるんですが、コンピュータ系をやっているというだけで無線LANの設定、Windowsのトラブルシューティング、プリンタの設定あたりを連れまわされてました。嫌と言えませんでした。これも辛い。地方の人たちって、やってもらうのタダで当たり前という概念が強いんですよね。金くれ。
この辺がたまるとストレスになります。もちろん仕事先も限定される以上、人間関係がーあーとなると、発作が起きます。免許がーあー。
まあ、そんな感じです。車社会と狭いコミュニテイに深く関わることに根本的に向いてないんです。僕が。東京と同じくらい交通機関が安定しててカジュアルにお金を稼げるならいいですが、日本ってだいたい車社会です。首都圏にしか生きていけないのです。仕事は正直、なんとでもなるでしょう。リモートでもいいし、起業だっていい。だけど、田舎で生活していくにあたって周囲とうまくやる方法がいまは模索できてないです。
だめですか。ああだめさ!
自分の人間的な問題なんでしょうねー。
東京がいい理由
2012年に福岡から東京に帰ってきて視点が変わりました。
僕は情報収集をネットだけに頼りたくない人なので割と東京に住んでると人と会ったりします。中には友達と呼べるひともいたり、いなかったりもします。
東京の人は冷たい、とかよく聞きますがそんなことないです。東京で人間関係をうまくやっている人たちに一定しているのは「距離感を保つ」ことが上手な人たちが多い印象をうけます。距離感が保てないと失敗しているイメージです。僕が距離感失敗しているとかいわないで最近頑張ってるから。
といっても僕が距離感をちゃんと意識するようになったのはここ数年です。それまでからっきしだめでした。でも、その距離をちゃんと意識して他人と接していると、関東に住んでいると人の優しさを本当に感じます。僕はこの3ヶ月そうでした。辛いときや追い詰められたとき、わからないで困ったとき、相談するとみんなすごくたすけてくれました。
あとその距離感を意識していると、情報の行き来が非常に活発です。その距離が保たれているといい感じにパケットが流れるネットワークのようなものが構成されているイメージなのかな。ただこちらから送ってあげれないときすこし心苦しいですけど、あまりギブ・アンド・テイク的な発想はあまりみんなしていない感じをうけます。僕も発信するときしていないので多分そのノリなんだとおもいますが。
あとイベントが多いのは東京がいいです。イベント楽しいですね。ITもそうですし、コミケ、コミティアといった同人誌系のイベント大好きです。
そういう意味では関東からしばらく離れられないですねー。いくとしたら海外かな、くらい。
最後にいつも思ってること
車運転できるひとうらやましいな、って思って見てます。
僕もミニクーパーやフォルクスワーゲンビートル乗りたかったです。
あまりオチないです。
僕は東京が性にあってる、ってだけで、全てのひと東京にこいよ、というわけではないです。
ただ、距離感無視した人間関係でなんでも話せる間柄をつくるのは無理です。僕は一人の時間も欲しいです。とかなると東京にいるとすごく優しさを感じていたほうが楽なのかなーとは思います。ってのが両方経験した人間の意見かな。
こういうのいろんなひとの意見も聞いてみたいです! それじゃ!