家を買った話。Part2

前回までのあらすじ。

街選び、仲介業者選び、家選びが終わったので今回は手続きの話。

家を選んだのが今月前半だったので、怒涛の日々が始まった。ちなみに今のステータスはローン契約が終わって、あとは来週の引き渡しのみという状況。

家の建築会社さん

買った家を作った建築会社さんはフレスコさんと言って、これまた千葉県専門の業者さん。元々は家を建てることに重きを置いていた建築会社さんで、20年以上続く老舗。今回一軒家を買うにあたり実家方面からいろんなデメリットを伝えられてげんなりしていたが、フレスコさんはCS・リフォーム課という部署があり、最大20年は賃貸マンション並みに家のサポートしてくれる。

フレスコの担当者さんもとてもいい人で、値下げしてくれたにも関わらず色々あっていい取引だったらしく、すごく好意的に接してくれた。

僕に最大20年Webアプリケーションの面倒を無料で見るとか無理だと思うと、家業界ってすごいなと思った。

タイムスケジュール

そして家はある程度値下げができたといったが、それには諸事情により12/26までに鍵の引渡しをフレスコさんからしてもらう必要があった。これには色々お金の事情とか絡んでくるのだが、とりあえず12/26の購入完了に向けて、MEの営業さん、フレスコの担当者さんと走るめっちゃ忙しい日々が始まった。

ちょうど仕事では大きめの機能開発をしているところだったりして、タフな日々だった。裁量労働なので少なくても給料に支障はないっちゃないのだが、個人的に特別扱いは嫌なので、今回のを理由に時間分けずってもらうとかはしなかった。(途中書類で抜けさせてもらうとかは結構した。みんなごめん)仕事に支障ださないように頑張れたのはよかったと思う。

12/3 諸契約

家を見に行ったのが12/2、現場にフレスコさんの幹部と今やりとりしている担当者さんがきていて、MEさんと直接調整をしてくれた。その場で物件を抑えてもらい、12/3はMEさんの事務所で書類手続きをした。

「長くなりますので、時間に余裕をもってくださいね〜」と言われたが、昼頃いって最終的に書類周り終わったのは夜の20時だった。フレスコさんとの売買契約を締結し、家の説明を受けた。

家については「特にやばいことのない普通の新築」との説明だった。Google Mapでは建て替える前の家がお化け屋敷みたいで気になったが、元々住んでいた人が出て行ったと同時にフレスコさんが買い上げて元の家を壊して家を建てたとのことで、特に事故物件というわけでもなかった。とりあえず確認したが、「戦争で誰かがここで死んだとか江戸時代なにかあったとかまでは保証できないです」と言われた。

最初契約するとき読みあわせるちょっと平均より厚い同人誌くらいの契約書があるのだが、色々あるとどんどんこの本が分厚くなるらしく、今回は一番薄いverで済んでますとのこと。

大島てるも一応確認したが、住んでいる物件近辺でそういった情報はなかった。

この段階で建築会社さんに現金で手付金として50万円を支払う必要がある。僕の場合は税金用プールがあったので、そこから落として支払った。手付金は何もなければ家の引渡しと同時に戻ってくるので、無事契約できれば月末に戻ってくる計算。

ローンが審査通らず家が買えなかったら白紙契約になってしまうのだが、それでも戻ってくる。ただその場合は誰も幸せにならないので、そうならないことを祈った。

12/6リミット

今度はローン審査。26の決済に間に合わせるためには19日にローン契約する必要があり、逆算すると12日までに審査を通す必要がある。で、当然土日は皆さん定休日なので、平日のうちに諸手続きをやらなければならない。

審査開始するためには3日以内に住民票、印鑑証明書、納税証明書、給与証明書を用意する必要があった。うちは嫁が確定申告などの経理をしてくれていたので納税証明書はフリーランス時代のをマイナンバーですぐ用意できたし、前者二つは以前作った実印を持って市役所いけばよかったが、問題は給与証明書。

現職なのでハローに在籍している給与を証明する書類が必要なのだが、これにはいくつかフォーマットがあり、会社にお伺いを立てなくてはならなかった。しかも期日は3日後。事務の方は忙しいのに、ちゃんと対応してくれて、無事原本と電子署名いりの二つを手にいれることができた。これは本当に感謝。

12/5に電子署名入りが届いたので、納税証明書と給与証明書をMEさんに送信する。その後MEの営業さんがうちにきてくれて、残りの書類を受け取ってくれた。このあたりのMEの営業さんたちは時間おしまず動いてくれて、本当に頼もしかった。

その夜にローン担当者に書類が送られ、ローン審査が開始された。らしい。

この辺のめんどくさい手続きを一緒にやってくれる、よりそってくれる仲介業者さんを見つけることができてよかったと思った。

ちなみにフリーランスだとめっちゃ手続きが長くなるらしい。ローンは正社員のうちに組むべきというのはその通りだなと思った。

12/12リミット

フラット35のローン審査はに段階あって、事前審査と本審査がある。当然落ちたら家は買えない。なので心休まない日々が始まった。フラット35が落ちる要因としては、すぐ死ぬような病気があったり、支払い限度を超えるような場合はあかんらしい。たとえば年収400万円の人が月々の返済額13万円を超えるような家を買うことはできない。

関係者のみなさんのスピード感もあり、次の日には事前審査が通過し、金曜日には本審査も通過した。これで晴れて家が買えるようになった。

ただしここからがポイントで、ローン審査後、クレジットカードで余計なことができなくなった。新しくAppleローン組んでパソコン買ったり、二、三回の分割もダメ。期限はローンのお金が振り込まれる26日までで、それまで大きな買い物は我慢。フィギュアも当然我慢。

ただ仕事で決済周りの実装をして自分のカードで試験できないのはちょっと困った。

12/19リミット

12/9に新しい家にいって、傷とかのチェック、元々モデルルームだったこともあって、こういうのをチェックする必要がある。フレスコさんが一式見てくれているが、僕らも改めて確認。なにかあれば引渡しまでに直してくれる。家の寸法を測って家具を選びはじめた。

さてここからが書類集めのクライマックス。住民票と印鑑証明の新住所verを三枚ずつ、給与証明書、収入印紙、銀行実印を用意する。

僕のメインバンクの支店が都内にしかなかったので、ちょうど出社してオフィスの近くの支店で手続きをした。朝イチの予約をすると一瞬で手続きが終わった。

収入印紙は2万円ともう少し分必要だったが、郵便局で普通に買えた。もっとハガキサイズのゴツいのがくるかと思ったら、普通の切手サイズで驚いた。無くさないようにしないとと思う。

あとは市役所にいって書類をもらい、ローン契約のための書類集めは終わった。

ローン契約

全ての準備が終わったのでローン契約に向かう。近所のファミレスにローン担当者、司法書士の先生、フレスコの担当者さんの4人で集まり、各種契約をした。こんな人に聞かれる場所でやるのは気が引けたが、まあ指定された場所だし……と思ってやることに。個人的には小腹が空いていたのでミートソースパスタとか注文したかったが、書類に飛びそうなのであきらめた。(もちろん誰も何も食べていない)

さておき各種説明と大量の署名と大量のハンコを押した。多分一生で一番押していた。途中に「国家元首や政府関係者と親戚じゃないですか?」という謎の紙があって、どうもガバメント系の仕事の人とその家族はフラット35組めないらしい。つまり今2023年現在だと岸田さんなんだけど、岸田さんフラット35でローン組めないのか……大変だな……と思ったりした。

ただ僕の場合死んだじいちゃんが自衛隊のそこそこ偉いとこの人だったので、天皇陛下と当時の総理大臣から賞状もらったりしてるので一応確認はした。書類では親戚といっても親兄弟が範囲だったので、祖父母は含まれないので今回はセーフとの判定をいただいた。こういうの虚偽するとローン落ちるので、正直すぎるくらいがいいと思う。

晴れてローン契約の締結が済んだので、あとは26日の決済を待つのみとなった。

本当に大変だった。毎日色々不安で眠れず、疲労と悪夢にうなされる日々だった。いろんな人の助けがなかったらここまで絶対できなかったので、家族、会社、MEとフレスコの担当者さん、ローン担当の方に本当に感謝。

保険周り

火災保険には入る必要があるのだが、それ以前に通常のローンを組むには団体信用保険というのに入る必要がある。要は僕が死んだらローンがチャラになるやつ。たとえば5年後にがんになって死んだりしたら、嫁はローンを返さずによくなる。

ただこれは審査がすごく厳しく、持病持ちの僕は入れなかったので、代わりに死亡保険の金額をあげた。こうすることで僕が死んでも嫁の元に毎月ローン返済分のお金がはいることになり、実質団体信用保険と同義になる。し、一生支払う団体信用保険より、ローン支払い終えるのが早くおわったらそこで値段さげてもいい。逆にこっちのほうが総合的に割安になる。

フラット35はその辺りが不要だったのでよかったが、家を買う人はその辺調べてみてもいいかも。とりあえずわかったのは持病持ちのフリーランスは家を買うのがマジで大変ということだ。

まとめ

  • 寄り添ってくれる仲介業者さん本当に大事
  • 書類集めを以下に早くできるかがポイント
  • 印鑑は印鑑登録済みのフルネーム入り実印と苗字だけの銀行印を用意しておくべし。
  • 団体信用保険チャレンジはしてもいいかもしれないが、フラット35 + 死亡保険で同じことはできるので絶望しないこと。
  • 親兄弟に政府関係者がいたらローン組むのちょっと大変になるので注意しよう

次は鍵の引渡しからもろもろオプション工事とか家の設備編について書こうかなと思う。